避雷設備の法定検査・保守メンテナンスの重要性

　各種避雷設備は、建築基準法第３３条日本工業規格ＪＩＳ４２０１　４．１に基づき、建築物、構築物、危険物タンク、一般家庭にいたるまでの設置が義務づけられており、避雷設備の工事を竣工したときは、法定規格に適合しているか、検査を行うことも規定されています。　又、日本工業規格ＪＩＳ４２０１　４．２に基づき、避雷設備を設置後は年１回以上、下記の検査を行わなければならないと示しており、もし規格に適合しない場合は、補修を行うことが規定されています。

日本工業規格ＪＩＳ４２０１．４．２
（ａ）接地抵抗の測定
（ｂ）地上各接続部の検査
（ｃ）地上における断線、溶融その他の損傷箇所の点検

　そして、日本工業規格ＪＩＳ４２０１　４．３に基づき、上記検査結果の記録を３年間保存しなければなりません。これらは、行政官庁への届出は義務づけられていないものの、建築基準法では規定として定めてある事を認識の上、避雷設備設置後の法定検査・保守メンテナンスの重要性をご理解頂ければ幸いです。
　一般に避雷設備は注意をはらわなければ、なかなか人目に付かない事や、その維持状態の良し悪しも専門技術者でなければ判断しにくいものです。本来避雷針は人命を守る為に設置されている設備にもかかわらず、放置されたままの状態からポール部が腐食して地上に落下した事による通行人への人身事故、器物破損等、当社にはいたたまれない事故例もすくなくありません。このような事故が発生した場合には、その建物所有者への賠償責任が義務づけられている事も忘れてはなりません。　当社は落雷の脅威から生活環境を守る避雷設備の総合メーカーとして、また、永年の経験に基づき、設計、製造、販売、施工に於いて皆様に絶大なる信頼を頂けるトータルな体制作りを構築してきた企業として、安全、安心のためには避雷設備の設置はもとより、設置後の法定検査、保守メンテナンスの充実をいっそう強く主張します。
　是非この機会に当社へ法定検査、保守メンテナンスの責任をご依頼ください。ご連絡頂ければ直ちに専門技術者がご説明にお伺い致します。お見積もりに関しては、一切無料でございます。

避雷設備の法定検査におけるチェックポイント

◆突針はきちんと付いているか？
◆突針にいたみはないか？
◆避雷針ポールの支線は腐蝕して痛んでいないか？
◆避雷針ポールは腐蝕して錆びていないか？
◆避雷針ポールは腐蝕して折れていないか？
◆避雷針ポールの取付金物、取付台が腐蝕して錆びていないか？
◆避雷針の配線に異常はないか？
◆接続部はしっかり接触しているか？
◆避雷針のアース抵抗値は正常か？

検査のチェック項目

　１. 避雷突針部・主針部状態メッキ部
　２. 避雷突針部・副針部状態メッキ部
　３. 避雷突針部・避雷突針〜支持管接続部
　４. 支持管部・発錆・腐蝕塗装
　５. 支持管部・支持管接続部
　６. 支持管部・支持管用導線接続端子部
　７. 支持管取付部・支持管取付金物・発錆・腐蝕
　８. 支持管取付部・支持管取付台部・発錆・腐蝕
　９. 避雷導線部・素線材質・素線の径
１０. 避雷導線部・取付方法
１１. 避雷導線部・取付部ゆるみ
１２. 避雷導線部・棟上導体取付状態
１３. 避雷導線部・棟上導体発錆・腐蝕状態
１４. 接続部・水切端子取付状態
１５. 接続部・Ｔ型端子取付状態
１６. 接続部・十字型端子取付状態
１７. 支線関係金物部・発錆・腐蝕
１８. ワイヤーロープ部・発錆・腐蝕
１９. 架空地線部・発錆・腐蝕
２０. 架空地線部・張り具合・ゆるみ
２１. 引下導線部・引下導線条数
２２. 引下導線部・素線の種類・素線の径
２３. 引下導線部・中継用端子函構造・状態
２４. 引下導線部・保護管構造・耐久度合
２５. 引下導線部・保護管取付金物構造・状態
２６. 引下導線部・試験用端子函構造・状態
２７. 引下導線部・接地埋設標示板状態
２８. 引下導線部・接地埋設標示板の記入
２９. 接地極部・接地抵抗値の測定単極
３０. 接地極部・接地抵抗値の測定多極
３１. 避雷設備全体の所見

避雷設備の検査の作業手順

避雷設備の修繕・補修

　施工は、専門技術者が現場調査をした上で、お見積書を提出致します。
　尚、お見積もりは一切無料でございます。安全と安心のため、ぜひお気軽にご相談ください。