近世における落雷による事故2

元禄14年5月28日(1701年7月3日)
飛鳥神社に落雷がある(熊野史)。

元禄14年6月20日(1701年7月25日)
落雷により、仙洞御所、二条城、大納言大徳寺公全の屋敷、六角道等京の市中に多大な被害がでる(続史愚抄、月堂見聞集、塩尻、元和日記、和漢三才図会、続日本王代一覧、野史)。

宝永2年閏4月2日(1705年5月24日)
江戸小石川にある水戸徳川家の屋敷に落雷がある(東京市史稿、月堂見聞集)。

宝永3年(1706年)
琉球宮古島で落雷により、死者がでる(琉球藩史)。

宝永5年7月20日(1708年9月4日)
相國寺に落雷があり、6ヶ所破損する(続史愚抄)。

宝永5年(1708年)
琉球宮古島で落雷により、死者がでる(琉球藩史)。

宝永7年7月26日(1710年8月20日)
蝦夷(現在の北海道)の松前城に落雷がある(新撰 北海道史)。

正徳元年5月(1711年6月16日から7月15日)
宮古島で民家に落雷がある(球陽)。

正徳元年6月(1711年7月16日から8月13日)
江戸各地に落雷があり、湯島聖堂、安藤筑後守の屋敷、三宅備前守の屋敷、谷中の法華寺に落雷がある。また、川口の善光寺にも落雷があり、御堂が焼失する(東京市史稿)。

正徳3年5月21日(1713年6月13日)
妙法寺の門前に落雷がある(月堂見聞集)。

正徳4年6月18日(1714年7月28日)
京の民家に落雷がある(月堂見聞集)。

正徳4年8月(1714年9月9日から10月8日)
沖縄島で民家に落雷があり、焼失する(球陽)。

正徳5年7月1日(1715年7月30日)
尾張国(現在の愛知県西部)に落雷があり、民家が被害をうけ、死者がでる(塩尻)。

享保2年5月20日(1717年6月28日)
知恩院、日吉神社などに落雷がある(続史愚抄、月堂見聞集)。

享保2年6月12日(1717年7月20日)
近江国大津の家に落雷がある(月堂見聞集)。

享保2年6月21日(1717年7月29日)
京の妙満寺、知恩寺などに落雷がある(月堂見聞集)。

享保2年7月13日(1717年8月19日)
法皇御所、二条城等京の市中40ヶ所以上に落雷があり、法皇御所では落雷により1名が死亡する(続史愚抄、月堂見聞集)。

享保4年6月29日(1719年8月14日)
二条城などに落雷がある(月堂見聞集)。

享保4年7月17日(1719年9月1日)
東本願寺の産所に落雷がある(月堂見聞集)。

享保6年6月27日(1721年7月21日)
浄福寺周辺など京の各地に落雷がある(月堂見聞集)。

享保6年7月4日(1721年7月27日)
愛宕山教学院に落雷があり、松平陸奥守から預かっていた茶壷等に被害が出る(月堂見聞集)。

享保6年7月19日(1721年8月11日)
春日大社に落雷がある(続史愚抄)。

享保8年7月4日(1723年8月4日)
山城国で落雷があり、松尾の地蔵堂が焼失したほか、花園で死傷者がでる(月堂見聞集)。

享保9年閏4月6日から7日(1724年5月28日から29日)
山城国、丹波国で落雷があり、丹波亀山では11軒が焼失する(月堂見聞集)。

享保9年5月17日から19日(1724年7月7日から9日)
京、岡崎、丹波国亀山に落雷があり、京で茶屋2軒が焼失する(月堂見聞集)。

享保9年5月27日から29日(1724年7月17日から19日)
備後国で三日三晩雷が続き、老人・子供・病人に死者がでたとされる(月堂見聞集)。

享保9年6月3日から5日(1724年7月22日から24日)
山城国加茂の北柊野村に落雷があり、馬一頭が死ぬ(月堂見聞集)。

享保10年11月11日(1725年12月15日)
京の白川で落雷があり、百姓の家など10軒が焼失する(月堂見聞集、続史愚抄、塩尻)。

享保10年(1725年)
沖縄島で落雷により死者がでる(球陽)。

享保13年3月29日(1728年5月7日)
因幡国鹿野海道の商家に落雷がある(因府年表)。

享保13年7月4日(1728年8月9日)
祇園大日堂の近くに落雷がある(月堂見聞集)。

享保14年6月21日(1729年7月16日)
讃岐国讃岐城の櫓の西北に落雷がある(讃岐災異年表)。

享保14年6月15日(1729年7月10日)
近江国で湖にうかんでいた船に落雷があり、4人が亡くなる(月堂見聞集)。

享保14年6月30日から7月6日(1729年7月25日から8月1日)
万願寺、知恩院三門の東方に落雷があったほか、山城国、若狭国、近江国の各地に落雷がある(月堂見聞集)。

享保17年4月15日(1732年5月9日)
山城国久世村にある鎮守の松に落雷があり、粉々になる(月堂見聞集)。

享保17年4月18日(1732年5月12日)
山城国中堂寺村の百姓の小屋に落雷があり、焼失する(月堂見聞集)。

享保17年閏5月30日(1732年7月21日)
京の四条二条松原橋に落雷がある(月堂見聞集)。

享保17年6月21日(1732年8月11日)
山科本願寺に落雷がある(月堂見聞集)。

享保17年6月29日(1732年8月19日)
紀伊国東門の杉に落雷がある(熊野史)。

享保18年6月15日(1733年7月25日)
浄殿寺に落雷があり、南隣にある出羽守の屋敷の樹木が破損する(月堂見聞集)。

享保18年7月9日(1733年8月18日)
妙満寺、壬生寺、大仏釈迦堂など京の各地に落雷がある(月堂見聞集)。

享保19年4月17日(1734年5月19日)
大坂の天満や道頓堀などに落雷があり、本町橋詰では死者がでる(月堂見聞集)。

享保19年6月22日(1734年7月22日)
二条城、大仏殿、頂妙寺、永井飛騨守の屋敷など京の各地に落雷がある(月堂見聞集)。

元文3元年6月9日(1736年7月17日)
讃岐国で城の櫓に落雷がある(讃岐災異年表)。

元文3年(1738年)
沖縄島那覇で落雷があり、死者がでる(球陽)。

元文4年7月16日(1739年8月20日)
大阪で落雷があり、多くの人が亡くなる(永代年代記大成、続日本王代一覧、野史)。

寛保3年4月7日(1743年4月30日)
伊勢神宮外宮正殿の西にある杉に落雷があり、炎上する(宇治山田市史)。

延享3年7月13日(1746年8月29日)
江戸小石川の町屋に落雷があり、一軒が全焼する(東京市史稿)。

寛延3年8月26日(1750年9月26日)
京都二条城天守閣に落雷があり、天守閣が炎上する(続皇年代記、泰平年表、日本の天災・地変、続日本王代一覧、続史愚抄)。

参考文献

  • 「日本の災害史(第1巻〜第4巻)」(著者 三浦幸一郎  発行所 三浦幸一郎)
  • 「日本史小百科 災害」(著者 荒川秀俊、宇佐美龍夫  発行所 近藤出版社)
  • 「日本の天災・地変 上・下」(編集 東京府社会課  発行所 原書房)
  • 「日本史分類年表」(著者 桑田忠親  発行所 東京書籍)
  • 「雷の話」(著者 神田選吉  発行所 電友社)
  • 「名前から引く人名辞典」(編集 日外アソシエーツ  発行所 日外アソシエーツ)
  • 「日本史総覧」(監修 児玉幸多/他  発行所 新人物往来社)
  • 「国史大系」(編集 黒板勝美、国史大系編修会  発行所 古川弘文館)
  • 「日本叢書索引」(編修 広瀬敏  発行所 名著刊行会)
  • 「古典籍総合目録」(編集 国文学研究資料館  発行所 岩波書店)

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